
こんにちは、ぺこたです。
みなさんは不妊治療についてどんなイメージをお持ちですか?
わたしは不妊治療の専門家でも医師でもないのですが、実際に体験してみたからこそわかることがあります。
不妊治療についてイメージがわかない方も多いかと思いますので、参考になるかわかりませんが、私が受けてきた不妊治療についてお話したいと思います。
また、今回は振り返りというかたちでまとめていますが、こちらのブログで
より詳しく経過を綴っておりますので、詳しく見たいという方はご覧になってください。
https://pecota-ninkatsu.hatenablog.com/
幸せの絶頂からの転落
私は2018年3月に結婚しました。そして結婚式から1か月ほど経ったある日、妊娠していることがわかったのです。
もともと私は保育士を目指すくらい子供が好きでしたし、夫も姪っ子の世話をするのが好きでしたので、夫婦ともども授かったことに喜んでおりました。
しかし、授かった命ははかなくも7週目に旅立ってしまいました…
失ったことではじめて、自分がどれだけ子供を望んでいたか、また、妊娠することは当たり前にできることではないのだということを痛感しました。
しばらくは茫然自失しておりましたが、夫婦で励ましあい、再び妊活に取り組むことにしたのです。
妊活のはじまり
それからは自己流で妊活していたのですが、半年経ってもなかなか妊娠せず、「もしかして自分に何か原因があるのかな?」と思い、産婦人科を受診することにしました。
診断結果は特に異常もなく、通院しながら医師のいう最適なタイミングで性交渉をおこなうタイミング法を行っていました。
また、子宮卵管造営検査という卵管の通過性を調べる検査も受けましたが、異常なしとのことでした。
1年ほどタイミング法を続けましたが、結果が出ず、2020年5月に体外受精に踏み切ることにしました。
体外受精への不安な気持ち
体外受精に進むにあたって不安はなかったかというと嘘になります。
今まで大きな病気にかかったこともなく、体外受精という高度な治療を受けることに最初は尻込みしていました。
さらに、どれくらいお金がかかるのか、仕事との両立はできるのかなど、費用面や精神面で心配もあり悩みはつきません。
ただ、周りに体外受精を経験されている先輩方がいたのが幸いして、自分もやれるだけやってみようという気持ちになりました。
体外受精して分かった不妊の原因
体外受精は、採卵手術により排卵直前に体内から取り出した卵子を体外で精子と受精させる治療です。
採卵するまでに様々な方法で卵胞を刺激してできるだけ多くの卵子ができるようにします。
刺激法には、高刺激法(ロング法、ショート法、アンタゴニスト法)、中刺激法(高刺激法と低刺激法の中間の卵巣刺激法)、低刺激法(クロミフェンなどの排卵誘発剤の飲み薬と少量の注射を使用)、自然周期法(注射も内服も排卵誘発剤の薬を使わない)があります。
私はそのなかでもショート法という高刺激法を採用して、5個採卵することができました。
採卵し、受精してもらい、3,4日後に受精結果を聞きに行くのですが、、、
なんと私の場合一つも受精していなかったのです!
わたしたちは「受精障害」と診断されました。
「受精障害」とは、体外受精の際に得られた卵子の全てまたは大部分が受精しないことを指します。
普段の診療や検査などで診断や原因を特定することはとても難しく
実際に体外で受精するかどうかでわかるとのことです。。。
お金をかけ、一つも受精しなかったことは残念ですが、不妊の原因がはっきりしたことは大きな前進と捉え、前向きに考えることにしました。
次のステップへ
受精障害の場合、受精方法を変える必要が出てきます。
受精方法には
〇通常体外受精
(別名:ふりかけ法)
〇顕微授精
(別名:ICSI(イクシー))
の二つがあります。
通常体外受精は、精子が自力で卵子に侵入しなければなりません。
一方、顕微授精は、精子を卵子の中まで導いてあげますので、受精する可能性を上げることができます。
ということで、2回目は顕微授精で臨むことになりました。
2回目は、低刺激法(クロミフェンと少量の注射)によって3個採卵をし、顕微授精をしましたが、移植するまでの卵に育たず、結局また振り出しに戻ることになりました。
思うような結果がでず、転院すべきか迷う
2回とも思うような結果が出ず、焦りも出てきました。
転院して心機一転を図ったほうが良いのではないかという思いがよぎります。
また、採卵した卵が受精するかどうかは少なからず胚培養士さんの腕にかかっています。
もちろんそのあと成長するかどうかは卵にかかっているのですが、受精障害と診断された私たちの場合、そこまでにいくためにはどうしても高度な技術が必要でした。
最初のクリニックは口コミもみて決めましたが、顕微授精に関してはより優れた胚培養士さんがいるクリニックが良いと思うようになりました。
ちょうど仕事場の近くに夜19時まで診療してもらえる不妊治療専門のクリニックが開院し、仕事終わりに通いやすくなったことも、転院への気持ちを後押ししました。
転院、そして3回目の採卵へ
こうして2020年9月に転院し、再スタートをきりました。
突然ですが、みなさんは名医とはどのような方だと思いますか?
わたしは、患者の意見をよく聞き、質問にも答えてくれて、親身になってくれるお医者さんだと思います。
転院をしたことで、わたしはこのような名医に巡り合うことができたのです。
以前の病院での検査結果に基づき、わたしにあった刺激法でスケジュールを組んでくださり、仕事の関係で診察に遅れてしまった際も、融通をきかせてくれました。
また、胚培養士さんの腕も素晴らしく、顕微授精に関して経験豊富な方がいらっしゃり、安心して任せることができました。
結果としてそれから2回採卵をし、そのうちの2個が胚盤胞(胎盤と胎児になる部分が確認できる状態になっているより成長した胚で、この胚を移植すると妊娠率が上がるとされている)にまで成長してくれました。
そして、12月に移植し、2021年1月に妊娠判定をいただくことができました!
かかった費用について
幸い私の場合、一回目の移植で妊娠することができましたが、人によっては2回、3回と移植を繰り返す方もいます。
移植には少なくとも10数万円以上かかりますので、回数が上がれば上がるほど費用もかさむことになります。
私の場合、
最初のクリニック
人工授精 一回2万円×3回=60,000円
体外受精(採卵2回含む) 712,450円
合計 772,450円…①
二つ目のクリニック
体外受精(採卵2回、顕微授精から移植、妊娠判定まで)641,610円…②
不妊治療費補助金(県、市) 793,400円…③
①+②‐③=1,414,060-793,400=620,660円
自己負担分は約62万円でした。
今後、不妊治療には保険が適用されるとのことですが、そのことについてはまた調べていきたいと思います!
治療を振り返って
冒頭にも書きましたが、わたしは専門家でもなんでもありません。
ただ、体験して思ったことは、まさか自分が不妊になるとは全く思っていませんでした。
それまでの私はまさに健康そのものだったからです。
ですから採卵手術を受けて思うことは、妊娠を望む方に検査を受けてほしい!ということです。
産婦人科では、ブライダルチェックといって将来的に妊娠・出産を希望される女性にとって重要とされる検査がセットになっているものがあります。
結婚前・結婚後に関わらず、検査を受けられます。
少しでも早くから自分の体に妊娠能力があるのかを知ることによって、生活習慣の見直しをしたり、足りない栄養素をサプリメントで摂取したりすることで対策をすることができます。
採卵は、身体的、精神的、費用的にも負担がかかるものです。
わたしは体外受精せざるを得ませんでしたが、自然に妊娠できるに越したことはありません。
多くの方に自分の身体に興味・関心を持っていただいて、妊娠への第一歩を踏み出してもらえたらうれしいです。
このブログでは、今後も妊活に関することを取り上げていきたいと思っております!
わたしの経験が少しでもお役にたてれば幸いです。
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